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Arabesque 2 〜 チュニジアンブルーに魅せられて💠 〜

  • 執筆者の写真: Marie
    Marie
  • 8月21日
  • 読了時間: 11分

 暑い日々が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 Youtubeへのアップロードからだいぶ時間が経ってしまいましたが、ドビュッシーのアラベスク1番の動画を沢山の方々にご覧頂けたこと、大変嬉しく思います。ご覧下さった方には、改めて感謝を申し上げます。

 この度、永らくお待たせ致しましたが、アラベスクの2番をYoutubeにアップロード致しました。お目汚し(お耳汚し)頂ければ幸いです🎼


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このアラベスク2番以降、これから投稿していく予定のベヒシュタイン・ピアノの演奏動画は全て、オーディオインターフェースとコンデンサーマイクを使い録音して参ります。以前よりも高音質でベヒシュタインの音色を楽しむことができるかと思います♩


 前回の投稿したラヴェルの《鏡》の2つの動画も、アップロードしてから2週間程ですが、既に沢山の方々にご視聴頂きました。この場を借りてお礼申し上げます。メールやDMで温かいメッセージを下さった方々にも心より感謝申し上げます。

 《鏡》の2曲を公開してから、どのように曲作りをしているのか、つまり、どのように演奏を仕上げていっているのか、というご質問を頂きました。この質問を受け、普段どのようなものを見たり聴いたりして曲を作っているのかをシェアできたらと思いまして、現在Youtubeで閲覧可能な動画のうち、参考にしているピアニストの演奏やマスタークラスを《鏡》の2曲の演奏の概要欄から直接リンクで飛べるようにまとめてみました!(掲載は期間限定とするかもしれません🙏)この《鏡》の2曲を今まさに勉強している方には特に参考になるかなと思うのですが、そうでない方にとっても曲作りの過程を知る一つの参考にはなるかもしれません。改めて、演奏を聴きながら、概要欄もチェックして頂ければ嬉しいです👀

 


 また、前回の動画のように、アトリエ以外で撮影する演奏動画では、映像も空間もより大切に生かしていきたい考えておりますし、何よりピアノもお借りしているものですので、マイクの取り付けはせずに撮影する場合もあります。その点は何卒ご了承ください。


  先日のブログで書き忘れてしまったのですが、パリの演奏会や展覧会、映画などを紹介しているVielleCarneというフランスの情報誌に、私が4月にコンサートで演奏した《洋上の小舟》 と《道化師の朝の歌》についてのコメントがほんの少しですが掲載されておりました😉「今後も追うべきアーティストの一人 Une artiste à suivre」 と一文添えられていたので、その言葉に恥じぬように、これからも精進せねばと思いました🥹気になる方は見てみて下さい。(もちろんフランス語となっております💦)



 話が飛んでしまいましたが、今回のブログはアラベスクについてです😉

 アラベスク1番を投稿させて頂いた際は、アラベスク模様に因んで、モロッコ旅行記を掲載致しました。

 今年の初夏には、同じく北アフリカの地中海に面する国、チュニス(チュニジア)を訪れたので、少しだけ旅の様子を皆さまにお届けしたいと思います。アラベスク模様の美しい建築物や空間、骨董品などに魅せられ、感性が刺激される良い旅でした。


 

 チュニジアもモロッコ同様、北アフリカのアラビア語が共用語のイスラム教の国でありながら、フランスの植民地だった背景から、2国には似通っているように見えることが多くありました。街を歩くと、モロッコの時はこうだったけど、この部分が少し違う!と、意識せずとも比較しながら散策しておりました。ただ、モロッコは7月のヴァカンスシーズンに一週間近く滞在して複数都市を巡ったのですが、今回のチュニジアは1泊2日の超弾丸旅行で、首都チュニスにしか滞在しておりません。ですので、モロッコほど色々なところを見て回れた訳ではございません🙏首都チュニスだけではなく、海沿いの他の街、はたまた内陸の砂漠地帯なども訪れるとまた違った顔を持ち、ディープな魅力が詰まっているのだろうと思います😉(それはモロッコ、また他の国にも言えることですが......🇲🇦🌍)


 さて、チュニスといえば真っ先に浮かぶのはカルタゴ遺跡。紀元前9世紀頃フェニキア人によって建設され、地中海交易の要所として発展した古代都市です。遺跡群は、チュニスの街の中心部に点在しており、車やタクシーを使えば一日で周り切れるかと思います。ちなみに、チケットはこれらの遺跡群全てを訪問できる共通チケットがお得です。私たちは、その中でも、かつてのカルタゴ都市の中心で、城壁や神殿跡などの見所も多く、遺跡巡りのメインとも言えるビュルサの丘から訪れました。その後、アントニヌス浴場、軍港跡、トフェ、円形競技場と主要箇所を半日でサクッと回りました(写真は横にスクロールして下さい)。



 ビュルサの丘は、フェニキアとローマ、2つの古代都市の面影を感じられ、私のように知識に乏しくとも、遺跡の空間にいるだけでも楽しめるかと思います😉スキピオの「カルタゴ滅ぶべし」の言葉が有名ですが、遺跡の掲示板によれば、本格的なローマ化は共和政ローマの末期にカルタゴが再建されたときから始まったようで、イタリアの古代ローマ遺跡群と類似している箇所が多くあることを見て取ることができました。あるいは、遺跡は古代ローマというよりも地中海文明に共通の要素があるのかもしれません。いずれにせよ、上の写真(1枚目)で地中海が眺望できることからも分かる通り、地中海を舞台として、経済的・文化的に街々が結びていた様子が思い浮かべられ、現在の国境や文化圏とは異なる遠い昔の世界に想いを馳せることができました。深いことは何も語れずで申し訳ないです......。笑 海と遺跡とのコントラストを楽しめる美しい眺望も大変良かったです♩併設されている博物館は閉鎖していたようで、入れなかったのは少し残念でした。

 遺跡群で特に印象深かったのは、アントニヌス浴場です。温かいお風呂と、冷たい水風呂の跡地もあり、ローマ征服後の古代のカルタゴでも現代のようにお風呂文化を楽しんでいたのだな〜と思うとワクワクしました☺️プールやサウナもあったようです!

 また、チュニスも猫ちゃんもが多く、見かけるたびに写真を撮っていたのですが、遺跡の売店の棚にいた仔猫ちゃん達を見た時は一番テンション上がったかもしれません🐈笑(皆さんは何匹いるか分かりますか?笑)


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 チュニスの市内の移動は、公共交通機関は存在しますが、電車は本数も少なく、時間の限られている観光客にはあまり向かないので、移動にはタクシーを使いました。配車の際には、Boltという配車アプリを使うことが圧倒的におすすめです。というのも、現地で呼ぶタクシーは観光客には高額の料金を提示してくるため(それでもパリでタクシーやUberを使うよりは安価ですが......)、たとえ交渉できたとしても割高になることが多いからです。遺跡ごとの移動など、細かい移動でタクシーを多く使うことになったため、Boltのようなアプリであらかじめ料金が分かっていると安心です(現地の人もBoltを使っているようです)。ちなみに最大手のUberはあまり浸透していないよう。あと、支払いはBoltを利用したとしても現金です。


 遺跡巡り以外での観光の中心は、シティブサイドとメディナ旧市街となりますが、下の写真のように、シティブサイドは白い壁に青い模様が地中海リゾート地のような雰囲気でのんびりとした時間を過ごすことができます。こちらにいるのはほとんどが観光客です。


 

 シディブサイドとは対照的に、メディナ(旧市街)は現地の人で溢れかえっていて、チュニスの日常に溶け込みながら、活気ある街の雰囲気を楽しめます。メディナの入り口はフランス門(下の写真左上)からスタートし、迷路のように入り組む路地を気ままに歩いていきます。はじめは服や雑貨などの日用品がずらりと並んでいるお店が立ち並び、奥に進むほどディープな雰囲気となっていって、職人さんが丁寧に手作りしているアラベスク模様の美しい陶器や絨毯のお店、ちょっと怪しい香水屋さん、はたまたふと可愛らしいカフェが現れたり......。世界一の迷宮都市と呼ばれているモロッコのFez(フェス)程ではないかもしれませんが、迷路のような小道をGoogleマップに頼らず気の向くままに歩くような、冒険心を擽られるような探索が好きであれば、メディナは凄く面白く感じられるのではないかと思います。



 ちなみに物価についてですが、モロッコ以上のお得感がありました。例えば、シティブサイドのこんなオーシャンビューの雰囲気あるレストランで前菜からメインまでお腹いっぱい食べて一人20ユーロくらいでした😉(写真は横スクロールでご覧頂けます)



 ちなみに、ディナーはメディナのちょっと怪しい雰囲気が漂うお店に入ってみました😳メディナで夜ごはんが食べられるレストランはあまり多くはなかったのですが、Googleの評価が高くて観光客のレビューも多いところにしました。ところが、いざお店の前に到着すると、入口の扉は閉まっており......(治安の問題もあるのかと思います)。思い切ってインターフォンを鳴らすと、店員さんに中へ案内されましたが、お客さんは誰もおらず、何やら怪しい応接間に通されてここで待つように言われました(写真1枚目)😰少し不安な気持ちで待っていると、ようやく開放感のある席に案内され、後から続々とお客さんも入って、安心して食事を楽しむことができました。

 なぜこのレストランのことを書くのかといえば、食事中にアラビア式のお琴「カーヌーン」の生演奏を聴くことができ、大変貴重な経験ができたからです。チュニジアの音楽に触れることができました🎵しかも、私の席の真横での演奏で、この雰囲気ある空間で聴けるのも贅沢な時間でした。演奏の動画を少し撮影していたので是非どんな音色か聴いてみて下さい♩

 お店は料理は、どこか懐かしいような味付けでした。お食事の最後には、ミントティー🌿これは、モロッコと共通の文化ですね!モロッコとの違いは、チュニジアはお茶の中にアーモンドが入っている事です(個人的にはアーモンド無しの方が好みでした)。アーモンドの有無は選べますので、このディナーは無しを選んで飲みました😅(シティブサイドの写真のミントティはアーモンド入りです!!)


 



 この旅で一番感動したのは、なんと言ってもメディナの絨毯屋さんの屋上からの景色です✨屋上は、床も壁も、一面大変美しいアラベスク模様のモザイクタイルが敷き詰められ、まずその空間に圧倒されます!そして、そこから外の景色を眺めると、市場を行き交う人々や、チュニスの日常生活の細かい部分も観察でき、また、絶景の遠くにはモスクのミナレット(尖頭)も見えます。屋上はまるで、時間が止まったような、異国情緒漂う空間でした🕌このような屋上は幾つかあるようですが、お土産屋や絨毯のお店の上ということもあり、辿り着くのには少しだけ勇気がいるかもしれません。今回は偶々、歩いているときに声を掛けてきたおじさんに連れられるがままにお店に辿り着きましたが、お土産や香水のお店にも案内されたので、注意するに越したことはありません(本来は、屋上があるお店には事前リサーチのうえで行った方が良いのかもしれません)。



 この屋上はそしてまた仔猫ちゃんたちの楽園でした🐈


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 もう一つ印象深かった場所は、アラブ世界最大級の考古学・美術博物館の一つとされているバルドー博物館。私自身はフランス留学をスタートさせた2015年に起こったバルドー博物館でのテロ事件のことも脳裏に焼き付いており、まず入館してすぐのところにある犠牲者の名が刻まれた石碑をみた時はなんとも言えない気持ちになりました。日本人の方々の名前も刻まれておりました。

 バルドー博物館は2021年から2023年の約2年ほどの改装を経て、より明るく開放的な雰囲気となり、モザイクや彫刻などの展示がより見やすくなったようです。実際に、モザイク画展示スペースは単に作品を並べるだけではなく、空間全体で美しさを体感できるような作りになっていて大変素晴らしかったです。

 博物館には、フェニキアからカルタゴ、ローマ時代の彫刻や陶器、彫刻品などがあり、地中海文明の結節点の一つとしての文化の堆積を感じ取ることもできますが、今回は、何よりもアラブ=イスラム様式の天井装飾や壁のモザイク画など、博物館一部屋ごとの空間の美しさに特に魅せられた気がしました😌



 最後になりますが、今回宿泊した宿も大変素敵でした☺️

 チュニジアには、モロッコのリヤドと同じように、Dar(ダール)と呼ばれる伝統的な家を改装して宿泊施設にしているところが多く、この種の家屋は屋上まで突き抜けになっていることが特徴です。またダールにも屋上があり、そこからの景色も素晴らしかったです。宿泊したダールの屋上は、白を基調とした開放感のある空間で宿泊者がのんびり過ごせるようにお洒落な椅子やテーブルが置かれ、ちょっとした壺などの装飾品も空間をさらに引き立てていました。もちろん屋上からの景色も素晴らしかったです!

 絨毯屋さんの屋上の絶景もそうですが、チュニスに行くならとにかく屋上に上がるべし!は鉄則かもしれません😅



 チュニスの旅の様子はいかがでしたでしょうか?1泊2日でもこんなに見どころを巡ることができました😉


 今回アップロードさせて頂いたアラベスク2番の聴きどころと致しましては、曲全体として繰り返し現れる右手の軽やかな装飾音が、1880年製ベヒシュタインで聴くと、コロコロとまるで真珠の粒のようであり、この曲の良さを一層引き出していると感じます✨また、どこか素朴で耳に残るメロディは、非常に曲線的で、途切れることない装飾音と絡み合うことで、旋律視覚芸術のアラベスク模様を音で描いているのが伝わってくるかと思います!フェードアウトするようにスッと消える曲の最後も、まるで終わりのない装飾模様を表しているかのようで、アラベスク模様の無限性に通じているようです♾️

 ベヒシュタインの透明感のある粒立ちの良い音色をより楽しめる2番、そしてアトリエの空間やベヒシュタインのピアノを様々なアングルから楽しめるように作成した1番も合わせて是非ご覧ください🎹✨

 アラベスク1番🔗https://youtu.be/DmO20gmLwKY?si=2C4VlFW35JNsie90

 アラベスク2番🔗https://youtu.be/fj6IM-WGn_I?si=OoRAhTBziV0b2SNw 


また、もし今回のブログを読んで、モロッコ旅行記が気になった方は是非過去のブログも読み返してみて下さい♩








 
 
 

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