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La nuit où j’ai pleuré au timbre d’un Bechstein 音色に涙した夜 〜ベヒシュタインと作品が溶け合う瞬間〜

  • 執筆者の写真: Marie
    Marie
  • 2 日前
  • 読了時間: 4分

 新年、明けましておめでとうございます⛩️


 昨年は、たくさんの温かい応援を賜りまして、誠にありがとうございました。

 昨年度は、中学校へ進学された生徒さまも多く、彼女/彼らが新しい環境の中でピアノに一生懸命取り組む姿がとても印象的でした。また、4〜5歳ほどの小さな生徒さまも複数お迎し、新たな出会いにも恵まれた、実り多い年でした。


 自宅に1880年製のベヒシュタインを迎えてから、2026年で4年目を迎えます。

“La musique pour piano ne devrait être écrite que pour le piano Bechstein.”

「ピアノ音楽は、ベヒシュタインのためだけに書かれるべきだ」


これはドビュッシーが残した言葉だと言われていますが、2025年は、まさにこの1880年製ベヒシュタインで、ドビュッシーを中心に多くの楽曲をレコーディングする一年となりました。


 ベヒシュタインが持つ音の純度や透明感は、ヴァイオリンの最高峰ストラディヴァリウスにも例えられることがあります。共通している特徴の一つは、弱音の美しさが際立つことです。

 自宅のピアノを通してそのような特徴を朧げに感じてはいたものの、他の年代のベヒシュタインや比較的新しいモデル、また、他メーカーのピアノと十分に弾き比べる機会は決して多くありませんでした。そのため、ベヒシュタインの特徴や巷に溢れる“逸話”は、長らく自分の中で十分に実感を伴ったものではありませんでした。しかし、2025年の年末、その感覚が確信へと変わる瞬間が訪れました。


 12月某日、パリにある小さな劇場Le regard du cygneをお借りし、《ベルガマスク組曲》全曲を撮影しました。その際に出会ったのが、1929年製ベヒシュタインです。

 このピアノは、ドビュッシーの音楽、とりわけ《ベルガマスク組曲》と驚くほど相性が良く、とりわけ《月の光》を演奏した際には、これ以上ないほどの感動を覚えました。今まで、誰の演奏を聴いても、そして自分自身の演奏にも決して完全に満足することのなかったこの曲を、1929年のベヒシュタインで弾いた瞬間――あまりにも音色が楽曲に溶け込み、涙が止まりませんでした。


 もちろん、ピアノだけでなく空間の影響も非常に大きかったと思います。

 石造りで天井が高く、日中は天窓から一筋の光が差し込むその空間は、どこかフランスの古城を思わせる雰囲気。「ベルガマスク」という言葉が持つ、優雅さの中にある幻想性非現実感と、この空間は非常によく調和していると感じました。まるで、


 「ドビュッシーは、このピアノのために《ベルガマスク組曲》を書いたのではないか」


と錯覚してしまうほど。ピアノの音色、自分自身の音、作品、そして空間.…..この4つがここまで完璧に噛み合ったと感じたのは、初めてかもしれません。

 音色は角が全くなく丸く、柔らかく繊細で非常にエレガント。とりわけ弱音の(ppppからmpまで)ダイナミクスを自由自在に操ることができ、弾いていて最高に気持ちの良いピアノでした。他の3曲《プレリュード》《メヌエット》《パスピエ》も納得の録音を収めることができました。


 ドビュッシー《ベルガマスク組曲》はYouTube上にも数多く存在しますが、この1929年製ベヒシュタインでの演奏は、これまでにない自信をもって皆さまにお届けしたい演奏です。より多くの方に届いてほしいと、心から願っています🥹🫶


画像をクリックで視聴リンクにアクセスできます🔗


 そしてぜひ1880年製との聴き比べもぜひお楽しみ頂けると嬉しいです。

 時系列としては、自宅録音(🎹1880年製)の一週間後に、今回のロケーション撮影(🎹1929年製)を行っています。短い期間の中で、普段の仕事と並行しながらの準備でしたが、この組曲への想いを高めながら過ごしました。


 1929製ベヒシュタインでの演奏では、内声の新たな発見テンポ感の違いなども感じていただけると思います。

 現在、《ベルガマスク組曲》に取り組んでいる生徒さまには、私がどういう風にそれらの発見やひらめきを表現しているか、想像しながら聴いていただけたら嬉しいです😌

 また、今回は初めての試みで撮影の舞台裏も少しだけ載せてみました🎬19分29秒(奇跡的にベヒシュタインの年代の数字と一致しました😆)の長い動画となっておりますが、最後の瞬間まで心を込めて作成した動画となっております。


 2026年は自宅録音もより一層パワーアップしていきたいです(年末にマイクも新調しました。生徒さまの演奏の録音もよりクオリティの高いものを収められるようになるかと思います)!今回のように、作品と空間がマッチしたピアノやロケーションにての撮影も可能な限り挑戦していきたいと思っています。

 今後は、ラヴェル、ドビュッシー以外のフランス人作曲家の作品、さらには映画音楽もアップロードしていく予定です。楽しみにお待ち下さい🎵


 お子様の生徒さまは、3月の発表会も近づいてきました💖

 今年は発表会デビューの4、5歳のお子さまも多く、私までドキドキですが、素敵なステージとなるように共に頑張って参りましょう✨


 本年もどうぞよろしくお願いいたします🎍

 
 
 

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