Jeux d'eau 〜スイスの湖畔でのコンサートを経て🇨🇭〜
- Marie

- 11月1日
- 読了時間: 3分
更新日:11月3日
10月はショパン国際コンクールの開催に伴い、ショパンの音楽にどっぷりと浸かり、このブログでも沢山ショパンについて触れてきましたが、11月からはまたフランス音楽に戻っていきたいと考えています🇫🇷
実は9月下旬、スイスで演奏する機会をいただき、そのために急遽用意したのがラヴェルの《水の戯れ》でした。プログラムでは、この曲のほかにも複数のラヴェル作品を演奏しましたが、今後YouTubeで少しずつ公開していく予定ですので、曲名はここでは伏せさせていただきます🙏
私が初めてラヴェルの曲を学んだのは中学2年生のときで、その作品はまさに《水の戯れ》でした。
以前のブログ(Les sons et les parfums tournent dans l’air du soir ~2023夏のヴァカンスを振り返って~)でもご紹介しましたが、当時はまだ今のようにYoutubeで色々な演奏を聴くこともできなかったので、NHKで放送されていたミシェル・ベロフ先生による公開レッスンを観ながら、この曲に取り組んでいました。
勉強していく中で出逢ったストラヴィンスキーの言葉はとても印象的で、今でも記憶に残っています。彼は、ラヴェルの《水の戯れ》を聴いたとき、この曲がリズムや動きの一音一音まで正確に計算されており、その緻密な構成はまるで「スイスの時計職人の作品のようだ」と敬意を込めて評したそうです。この言葉は、当時中学生だった私の心に深く刻まれ、それからというもの何故かこの曲を聴くと漠然とスイスのイメージが湧いてくるようになりました🇨🇭
ラヴェルの音楽の持つ精緻さや構造美は、スイス出身の父親の影響を受けていると言われています。エンジニアだった彼の父親は、パリ万国博覧会に向けて機械装置を製作していた人物で、蒸気機関や展示用の仕掛けなどを手がけていたそうです。以前ブログでご紹介した(Une étape remplie de fierté et de satisfaction ~達成感に満ち溢れた通過点~)【ラヴェル ボレロ展】でも、そんな父親の業績に焦点を当てた展示エリアがあり、機械製作の映像が印象的でした。
そういう理由もあって、私にとってスイスという土地は、ラヴェルの音楽と深く結びついた特別な場所であり、今回のコンサート出演が決まったとき、まず頭に思い浮かんだのは、「《水の戯れ》をプログラムに入れたい」という考えでした。
コンサートではこの曲を最初に演奏したのですが、イメージの源泉となる地でこの曲を弾けていることに胸が熱くなりました。会場へ向かう電車の車窓からは美しい湖畔の景色が広がっており、コンサート中はその光景を思い浮かべながら演奏しました。
コンサート中の写真は数枚しかありませんが、そのうちの一枚を📸
夜の公演だったためブラインドが閉まっており残念ながら外の景色は見えませんが、背後には豊かな自然が広がり、日中はとても美しい眺めでした✨ピアノは比較的新しいシゲルカワイでした🎹
この会場は、新しい教会の一部のようで、後ろにはマリア像も飾られていました。

そんなスイスでの思い出の詰まった《水の戯れ》を、パリに戻ってから改めてサロンで撮影し、このたびYouTubeにアップロード致しました⛲️
是非ご覧頂けたら嬉しいです🎶







コメント